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新常用和漢薬集

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名称
 第十七改正日本薬局方 収載
ダイオウ   ( 大黄 )
英名 Rhubarb 生薬ラテン名 RHEI RHIZOMA
ダイオウ
生薬名:ダイオウ
ダイオウ
植物名:ダイオウ
基原 Rheum palmatum Linné , Rheum tanguticum Maximowicz, Rheum officinale Baillon, Rheum coreanum Nakai 又はそれらの種間雑種(Polygonaceae タデ科)の、通例、根茎。
調製 野生品は5~10年生、栽培品は4~6年生の根茎を9~10月に掘りとり、根を去り、皮部を削り取って平滑にし、卵形ないし長卵形に調製し、多くは横に穴をあけ、ひもを通して風乾する。大型のものは、皮をむいて縦割りし、多くは穴をあけ、ひもを通して陰干にしする。また、皮を付けたまま縦割り又は輪切りにし、ひもを通さずに乾燥する。
産地 中国(青海、甘粛、陜西、四川省など)の主として野生品。北海道で栽培。
性状 卵形、長卵形又は円柱形を呈し、しばしば横切又は縦割りされ、径4~10 cm、長さ5~15 cm である。皮層の大部分を除いたものでは、外面は平滑で、黄褐色~淡褐色を呈し、白色の細かい網目の模様が見られるものがあり、質はち密で堅い。コルク層を付けているものでは、外面は暗褐色又は赤黒色を呈し、粗いしわがあり、質は粗くてもろい。破砕面は繊維性でない。横切面は灰褐色、淡灰褐色又は褐色で、黒褐色に白色及び淡褐色の入り組んだ複雑な模様がある。この模様は形成層の付近でしばしば放射状を呈し、又、髄では径1~3 mm の褐色の小円の中心から放射状に走るつむじ様の組織からなり、環状に並ぶか、又は不規則に散在している。
特異なにおいがあり、味は僅かに渋くて苦い。かめば細かい砂をかむような感じがあり、唾液を黄色に染める。
成分 ジアンスロン配糖体:sennoside A ~ F
アントラキノン類:rhein、aloe-emodin、emodin、physcion、 chrysophanolなど
その他:スチルベン配糖体、タンニン、脂肪酸 など
選品 換算した生薬の乾燥物に対し、0.25% 以上の センノシドA を含み、放射紋のあるものが良品である。
適応 漢方処方用薬:便秘、胸満、腹満、腹痛、利尿異常、黄疸、瘀血(おけつ)などを治する目的で薬方に配合される。
漢方
処方例

承気湯類〔桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、小承気湯(しょうじょうきとう)など〕
構成生薬のうち、大黄、芒硝の組み合わせで主に急性の便秘を解消する。

麻子仁丸(ましにんがん)、潤腸湯(じゅんちょうとう)
構成生薬のうち、大黄と潤薬(麻子仁、杏仁など)との組み合わせで慢性化した便秘に使用する。

三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
構成生薬のうち、大黄、黄連、黄芩(おうごん)の組み合せでのぼせ、高血圧症に作用する。

大芎黄湯(だいきゅうおうとう)、治打撲一方(じだぼくいっぽう)
構成生薬のうち、大黄、川芎(せんきゅう)の組み合わせで湿疹や打撲などに作用する。

貯法 密閉容器
備考 中国産には主に錦紋(きんもん)系(西寧大黄、岷県(みんけん)大黄、文県大黄、凉州大黄、銓水(せんすい)大黄、河州大黄)と雅黄(がおう)系(雅黄、南川大黄、湖北大黄、陜西大黄、馬蹄大黄)がある。
土大黄、和大黄など類似名のものがあるが正品ではない。
成分のセンノシドは腸内細菌でレインに代謝され効果を発揮する。腸内細菌には個人差があるため、効果に個人差が生ずるといわれている。
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