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この写真は東京薬用植物園で撮影しました。






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■クズ(マメ科)
8月上旬に開花後、 しばらく見られなかったクズの花が再び咲き、 甘い香りを放っています。 当園のクズは棚仕立てで下から見上げる形ですので、 葉の下に咲く花が見つけやすくなっています。 通常、 結実率は高くなく、 咲き終わった花は大部分が脱落してしまいます。 根は太く、 薬用として用いられるほか、 デンプン質を葛粉としても利用します。 また茎は繊維に、 葉は飼料に活用される有用植物でもあります。 一方で、 成長の速さから除草が困難な植物でもあり、 砂防用や飼料用として本種を導入した米国では、 野生化したクズが南部を中心に過繁茂して問題となっています。 【生薬名】カッコン(葛根)、 カッカ(葛花) 【薬用部分】根(カッコン)、 花(カッカ) 【用途】 葛根:発汗、 解熱、 鎮痙(葛根湯) 葛花:めまい、 二日酔い(葛花解醒湯) 【成分】イソフラボン誘導体(プエラリン)等 【原産地】日本、 中国、 朝鮮半島 【植物のある場所】漢方薬原料植物区 【撮影日】2018/09/08 新常用和漢薬集「カッコン」

■オオバナオケラ(キク科)
オケラに比べて大きな紅紫色の頭花をつけます。
ビャクジュツは、オケラまたは本種の根茎です。オオバナオケラの根茎をカラビャクジュツ(唐白朮)、オケラの根茎をワビャクジュツ(和白朮)と区別することがあります。

【生薬名】ビャクジュツ(白朮)
【薬用部分】根茎
【用途】漢方処方用薬:健胃・整腸・利尿・止瀉(苓桂朮甘湯、六君子湯ほか)
【成分】精油(アトラクチロンなど)
【原産地】中国
【植物のある場所】栽培試験区・漢方薬原料植物区
【撮影日】2018/09/08

新常用和漢薬集「ビャクジュツ」

■シオン(キク科)
絶滅危惧II類(VU)

山地の湿った草原などに生育する多年草です。
庭や公園の植栽で見かける機会の多い植物ではありますが、自生個体は自生地の開発や植生遷移などにより減少しています。
このため環境省レッドデータブック(2015)では絶滅危惧II類となっています。

【生薬名】シオン(紫苑)
【薬用部分】根および根茎
【用途】漢方処方用薬:鎮咳、去痰作用(射干麻黄湯:やかんまおうとう 他)
【成分】サポニン(アスターサポニン)など
【原産地】日本(九州・中国地方)、中国(北部・東部)、朝鮮半島、モンゴル、シベリア東部
【植物のある場所】漢方薬原料植物区
【撮影日】2018/09/08

■リクチメン(アオイ科)
アオイ科ワタ属(Gossypium)の仲間は古代より利用され、世界各地に伝播、交雑が進んだため、現在の栽培系統の遺伝的なルーツについては未解明の部分もあります。原種に近いワタ属には多年草や木本性の種も知られています。
本種は18世紀頃の北アメリカ大陸で栽培ワタから生じたと推定される、1年草のワタです。現在世界で最も多く栽培されるワタの系統となっています。
綿製品として医療用のガーゼ、脱脂綿等が平成17年まで日本薬局方に収載されていました。現在は医療機器の扱いとなっていますが、そのような経緯により薬用植物として栽培しています。

【植物のある場所】ふれあいガーデン
【撮影日】2018/09/08

■オナモミ(キク科)
絶滅危惧II類(VU) 「ひっつき虫」の代表格で、 子供の頃に遊んだ記憶のある方も多いことでしょう。 それが絶滅危惧植物というのは意外に思われるかもしれません。 近現代に日本へ帰化した同属のオオオナモミおよびイガオナモミとの競合、 自生地の宅地化等のため減少が著しく、 環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類、 東京都区部および北多摩では絶滅状態と推定されています。 果実のように見える「ひっつき虫」は、 真の果実を含む果包とよばれる部位であり、 偽果の一種です。 本種の果包はオオオナモミより小型で細毛が多く、 オオオナモミほど密集せずやや疎らに結実します。 雌雄異花であり、 写真上方の粒状のものは雄花序です。 【生薬名】ソウジシ(蒼耳子) 【薬用部分】果実(偽果) 【用途】漢方処方用薬:解熱・発汗・鎮静(蒼耳散ほか) 【成分】脂肪油(リノール酸等) 【原産地】アジア大陸。 日本には古い時代に帰化。 【植物のある場所】漢方薬原料植物区 【撮影日】2018/09/08

■タチフウロ(フウロソウ科)
山地や高原の草地に自生する多年草です。イネ科などの背の高い草の間に生えると1メートル近くまで立ち上がりますが、周囲に寄りかかるものがないと横に這うこともあります。
花は同じフウロソウ科のゲンノショウコよりも大きく、花弁の付け根から中ほどにかけて、濃紅色の条(すじ)が入りアクセントを添えています。

【分布】本州・四国・九州
【植物のある場所】ロックガーデン
【撮影日】2018/08/30


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